三菱重工の3.5リッターエンジン用タービン、その正体は?【人とくるまのテクノロジー展2016】

自動車メーカーと、そのクルマ作りを支える多くのサプライヤーが一堂に会する展示会・企画会議が「人とくるまのテクノロジー展」です。

2016年は横浜(5月)と名古屋(6月)というスケジュールで開催される予定で、5月25日~27日にパシフィコ横浜で開かれた会場には、538社もの出展社が集まったということです。

TD04_NSX

会場を埋め尽くした各社ブースの中で、国産ターボチャージャーの雄といえる三菱重工のブースには、軽自動車サイズから3.8リッターV6ツインターボエンジンへ対応するものまで、大小様々なターボチャージャーが展示されていました。

その中でも特に注目されるのは3.5リッターガソリンツインターボエンジン用に使われているというTD04ターボチャージャーです。どのメーカーの、どのクルマに採用されているかは非公表ということですが、展示パネルに描かれているイラストを見れば一目瞭然。

MHI_TD04

このイラストが示すのは、ホンダが北米で生産をはじめた新型NSXに違いありません。

まだまだ日本上陸まで時間はかかりそうなNSXですが、そのエンジンに使われているターボチャージャーを先行して見ることのできる、貴重な機会となったといえそうです。

(撮影・文 山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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