STIのレヴォーグ用スポーツパーツは、エアロをはじめSTI自慢のフレキシブルシリーズなどラインナップはかなり充実しています。
今回新たにリリースされた「エキゾーストキット」は、すでに発売中の「パフォーマンスマフラー」に中間パイプをセットしたもの。
実は、以前全く同じデモカーに試乗したことがありましたが、その時はパフォーマンスマフラーのみが装着されていたのですが、筆者の個人的な感想からすると、マフラーを交換したときの心地よい排気音や湧き上がるトルク感などが希薄で、ちょっと物足りない感じがしていました。
しかし、このエキゾーストキットが装着されたレヴォーグに乗って驚愕!「これが同じクルマか?!」と思うほど、劇的にフィーリングが変わりました。
まず排気音はファーストアイドルの状態から乾いたボクサーサウンドを奏で、車内では2500rpmあたりから純正では味わえない気持ちの良い音が聞こえてきます。
ちなみにスマホの簡易的な音量計測アプリによれば、車外の音量はアイドリング時で54db、約4000rpmで61db。車内のアイドリング時は39dbと、純正とほぼ変わらない数値。車外の音量も決して大きすぎる音量ではなく、アプリに記載されている目安によれば、50dbが静かなオフィス、60dbがデパートの店内とのこと。
そして、気になる出力のほうは、トルク感が誰でも体感できるほどに向上しています。
このデモカーでワインディングを走ってみたところ、1.6Lモデルにも関わらず、SIドライブをI(インテリジェント)モードのまま切り替えるのを忘れてしまうほどトルクフルに変貌します。
そのパワーやトルクの出力特性も、決して唐突に出力が上がるわけではなく、全体的に厚みが増した印象。
ブースト圧も純正のマルチインフォメーションディスプレイ上ではオーバーシュート時で0.9kPa程度。実際STIによれば、ピークパワーやピークトルクは純正と変わっていないとのこと。
しかし、体感度でいえば2.0Lには一歩及ばないものの、1.6Lでも高速道路の合流やワインディングの登りでトルクやパワーが足りないと感じることはありませんでした。