日産ブランドのデザインシグネチャーである「Vモーション」を採用したニューフェイスは、開口部を大きくしているのが特徴。
その理由は取りも直さずパワーアップに伴う発熱量増大に対応するためといいます。
すでに発表されている北米仕様のスペックでは最高出力は6800rpmで565馬力を発生するというもので、発生回転は400rpmほど高められ、最高出力も20馬力アップとなっているのです。
とはいえ、ハードウェアは基本的にキャリーオーバー。これまでバンクごとに設置したノックセンサーで検知して点火時期を決めていた制御を、クランク位置とノックセンサーの信号から、各気筒ごとのノッキングを知るように細やかにしたことで、よりエンジンの性能を引き出せるようになったということです。
また、ブースト圧についても数kPaレベルで高めているのもパワーアップには効いているといえそうです。
GT-Rの特徴ともいえる、リアに置かれたトランスミッションについても、ハードウェアの基本はそのままに制御をきめ細かく煮詰めることで、街乗りなど低速時の乗りやすさと本気走りでのダイレクト感を共に高めているというのも、パワートレインでは見逃せない点といえそうです。