コンチネンタルのシャシー&セーフティー部門の先進運転者支援システム(ADAS)事業部を統括するカール・ハウプト氏(Karl Haupt)は、
「自動運転レベルを安全に高めていくには、幅広い環境センサー類が必要です。コンチネンタルは、これまでにレーダー類、カメラ、そしてデータ融合の分野で能力を発揮してまいりました。自動運転の開発において、業界リーダーの地位を高めるためには、ASC社のFLを製品群に加えることが非常に重要だと考えています」
と説明しています。
事業統合にあたり、ASC社の従業員はコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門ADAS事業部に加わり、カリフォルニア州サンタバーバラに事業部を構えることになります。買収価格については非公表です。
コンチネンタルの取締役会メンバーでシャシー&セーフティー部門プレジデントを務めるフランク・ヨーダン氏(Frank Jourdan)は
「コンチネンタルでは、自動運転といった次世代技術に継続的に投資しています。自動運転は将来のモビリティの主要な要素であることは明らかであり、ADAS製品(先進運転者支援)ポートフォリオの拡充はその基礎なのです」
と述べています。
2012年12月、コンチネンタルはサプライヤーとして初めて、アメリカ・ネバダ州DMV(自動車登録免許管理局)から承認を受け、公道での自動運転カーの試運転ライセンスを取得し、72,000マイル(約115,880キロメートル)以上を高度自動運転モードで走行しました。
アメリカ、ドイツに続き、コンチネンタルでは日本でも自動運転への取り組みを開始しています。
コンチネンタルというとタイヤメーカーという印象ですが、傘下にオートモティブ・グループを抱える欧州での自動車部品メーカー大手としての顔もあります。
完成車メーカー、部品メーカーを問わず、自動運転に対する動きが激しくなっており、自動運転の分野でもコンチネンタルの今後の動向に注目が集まっています。
動向に注目が集まっています。
(山内 博・画像:コンチネンタル)