さて、新型Q7をおさらいすると、ボディサイズは全長5070×全幅1970×全高1735mmというアウディの「Q」シリーズでトップに位置する堂々たる巨体となっていて、ボルボの新型XC90の全長4950×全幅1960×全高1775mmと比べても全長が90mm長くなっています。
それでも初代Q7に比べてボディサイズは若干縮小(5090×1985×1740mm)していますが、サイズ感は大差なく、広大な室内空間が確保されているほか、フルデジタルメーターの「アウディバーチャルコクピット」、大型タッチパッドを備えた最新世代の「MMI」、スマホとの接続を可能にした 「Audi connect」といった先進のインフォテイメントシステムを搭載。先代にもあった3列シート仕様は新型にもオプション(7シーターパッケージ)として用意されています。
最新のドライバー支援システムも充実していて、自動ブレーキを含む「アウディプレセンスシティ」をはじめ、安全で快適な走行をサポートする各種アシスタンスシステムを標準装備。
また、欧州の衝突安全テストEuro NCAPで最高評価の5つ星を獲得したほか、米国IIHS(道路安全保険協会)の安全性評価においても最高評価の「2016トップセーフティピック+」に指定されるなど、第三者機関のお墨付きも得ています。
搭載されるエンジンは、新設定の2.0L 直列4気筒DOHCターボの「2.0 TFSI」、3.0L V6のDOHCスーパーチャージャーの「3.0 TFSI」で、トランスミッションはともに8速ティプトロニック(ZF製のAT)が組み合わされ、駆動方式はともにクワトロ(フルタイムAWD)。なお、エンジンスペックは「2.0 TFSI」が252ps/370Nm、「3.0 TFSI」が333ps/440Nm。
初代Q7は2006年のデビューですが、車両重量を比べると新型は初代比で最大300kgもの軽量化を実現しているほか、空力特性も改善されていてCd 値は0.31(アダプティブエアサスペンション装着車)を達成。
新型Q7のJC08モード燃費は3.0 TFSIで11.7km/L (旧エンジン8.6km/L:10.15モード値)、新設定された2.0 TFSIは12.6km/Lを実現するなど、軽量化や空力性能の向上もあって燃費の改善も朗報でしょう。
ステアリング位置は右のみで、価格は「Audi Q7 2.0 TFSI quattro」が804万円、「Audi Q7 3.0 TFSI quattro」が929万円となっています。※写真は欧州仕様です。
(塚田勝弘)