3月7日、富士重工業は『次世代SUBARU説明会2016~「安心と愉しさ」を加速させる〜』というメディア向けのカンファレンスを開催しました。
スバルの次世代技術を紹介するカンファレンスの内容は「SUBARU GLOBAL PLATFORM」、「運転支援技術」、「スバル デザイン戦略」が3つの柱でした。
ここでは、スバルユーザーの筆者が最も注目した「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を紹介しましょう。
SUBARU GLOBAL PLATFORMと名づけられた新プラットフォームは、ガソリンエンジンだけでなく、ハイブリッドそして電気自動車(EV)など各種パワーユニットに対応できるように2025年を見据えて作られたプラットフォームです。
スバルの新プラットフォームは、日本にステーションワゴンブームを起こした1989年に登場した初代レガシィ以来となります。実に約27年間、初代レガシィで採用されたプラットフォームを改良しながら、現在の安全基準をクリアしていたことにも驚かされます。
新プラットフォームは昨年開催された東京モーターショーやロサンゼルスモーターショーでワールドプレミアされ、今年末に登場予定の次期インプレッサから順次採用され、レガシィを含む全ての車種に採用され、高性能を超え、感性に響く「動的質感」と世界最高水準の「安全性能」を実現させています。
カンファレンスのテーマにもなっている「安心と愉しさ」を加速させるため、スバル史上最高レベルの総合性能を進化させています。
たとえば、ドライバーの操作からクルマの動きの応答時間に注目し、サスペンションの入力を1/1000秒単位で計測したり、フロント&リアサスペンションを実路での動きを再現した台上実験を行っています。
そして、SUBARU GLOBAL PLATFORMは高価なアルミやCFRPを使用せず、鉄にこだわってその加工技術を向上させることで、車体・シャシー剛性を現行比で70〜100%向上させています。
新プラットフォームを採用したクルマは動的質感、振動、騒音の評価は欧州のプレミアムブランドと肩を並べるレベルに達しています。
まさに次期インプレッサの走行性能は欧州プレミアムブランド超えを狙っていると言えるでしょう。スバリストの皆さんは今から発売されるのが待ち遠しいですね。
(萩原文博)