「燃料電池バイク」市販に向け、国交省が技術基準策定!

ちなみにスズキは2007年の東京モーターショーで約200kmの航続距離を誇る本格的な燃料電池バイク「クロスケージ」を出展。

SUZUKI_CROSSCAGE(画像・スズキ)

英インテリジェント・エナジー社製の空冷式FCスタック(燃料電池)を搭載しており、モーターで走行。排出するのは水のみで、2次電池にはリチウムイオン電池を採用しています。

水冷式FCスタックに比べて空冷式は小型、軽量化、低コスト化が可能で2輪向きとか。

SUZUKI_BURGMAN_FCS(画像・スズキ)

スズキはその後も2度に渡って東京モーターショーで同車の技術を応用した燃料電池スクーター「バーグマン FCS」(航続距離:約350km)を出展、2011年3月には欧州統一型式認証である「WVTA」を取得。

2012年にはIEH社と燃料電池システムを開発・製造する合弁会社を設立しています。

スズキのほか、ホンダやヤマハなども10年以上前から開発に着手しているようで、今回の国交省による技術基準策定により、今後一気に実用化が進みそう。

トヨタ「MIRAI」やホンダ「クラリティ」などのFCV(燃料電池車)に続く「燃料電池バイク」は東京五輪が開催される2020年を目処に発売が本格化するようです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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