外観で目を惹くのはブラックのルーフと新設計となるスポイラーで、低く構えた迫力ある同車をよりスポーティに演出しているほか、ステルスパックのライトや内装ではオックスフォード・レザーでトリムされた「デュオトーン・シート」を用意。
なお、車両価格は1135万円になっています。
お馴染みの「テレインレスポンス」には、「一般・通常走行」、「草地/砂利/雪」、「泥/わだち」、「砂地」、「岩場」のほかHSTには「ダイナミック」も用意。ダイナミックモードはよりロードホールディングス性能が高まるなど、走行性能が強化されています。
コンチネンタルの「コンチ・バイキング・コンタクト6」というスタッドレスを履いた同車は、雪上でも圧倒的な安定感で、公道で少しペースを上げるくらいでは滑る予兆さえ感じさせません。
また、モーグルや急坂が用意された雪上の専用コースでも、路面や走行状態に合わせて操作する「テレインレスポンス」をどのモードにしても走破してしまうほど。
つまり、4WDの基本性能が高すぎて雪上コースがもの足らない状態。それでも、一定速度でペダル操作なしに急坂を降りられる「ヒルディセントコントロール」や、急坂で一時停止しても容易に再発進できることなど、充分な性能を確認。
また、自動車高調整機能付クロスリンク電子制御エアサスペンションが搭載されていて、足元が悪い雪上でも容易に乗り降りができたり、荷物の積載が楽にできたりするなど、使い勝手の面でも抜かりはなく、快適な乗り味とスポーティなハンドリングの両立も雪上でも十分に堪能できました。
大半の人にとっては「高嶺の花」であるレンジローバー・スポーツですが、指名できる方はオンロードだけでなく、雪上や林道、オフロードコースなどあらゆるシーンに連れ出してみてはいかがでしょうか。
(文/塚田勝弘・写真/小林和久、塚田勝弘)