ホンダ・シビックセダンが日本復活? ところで「バラード」を覚えてる?

ホンダが北米で好評のシビックを日本に導入する計画であることを発表しました。日本市場でのターゲットは、輸入車を購入するような「スポーティなセダン」を求める層ということでした。

たしかに、現時点で最後の日本向けシビックは4ドアセダンだけのラインナップでしたし、非常にスパルタンなタイプRが用意されたことでも記憶に残っていることでしょう。

198310_ballad_CR-i01003

初代モデルからハッチバックを中心としたラインナップで展開してきたイメージのあるシビックですが、2代目から4ドアセダンを用意するなど、しっかりとセダンモデルも歴史を重ねてきています。

さて、その歴史において、セミリトラクタブルヘッドライトを与えられた、ユニークな外観を持つ兄弟車があったことを覚えているでしょうか。そのモデルこそ『バラードCR-#』です。

198310_ballad_CR-i01010

そうです、シビックの兄弟車でセミリトラクタブルヘッドライトというと、3ドアのバラードスポーツCR-Xが知られていますが、その4ドアセダン版といえるバラードCR-#シリーズもあったのです。

1983年9月のデビュー時ラインナップは、1.3リッターエンジンがCR-U、CR-B、CR-L、1.5リッターにCR-M、CR-iというラインナップで、CR-iには液晶デジタルメーターやガラスサンルーフをオプション設定していました。

●ホンダ バラードセダン CR-Mエクストラ 主要スペック(1983年当時)
車両型式:E-AK
全長:4160mm
全幅:1630mm
全高:1385mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:820kg
エンジン型式:EW
エンジン形式:直列4気筒OHC 4バルブ
総排気量:1488cc
最高出力:90PS/6000rpm
最大トルク:12.8kg-m/3500rpm
変速装置:5速MT
燃料消費率:17.0km/L (10モード)
タイヤサイズ:165/70R13
東京地区メーカー希望小売価格:118万円(発売当時・本体価格)

(山本晋也)

【関連記事】

ホンダが社長会見でシビックセダンの日本導入に言及した!
https://clicccar.com/2016/02/25/356585/

10代目のホンダ・シビックが北米でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞!
https://clicccar.com/2016/01/12/347564/

新型シビック・ハッチバックをジュネーブモーターショーで世界初公開!
https://clicccar.com/2016/02/10/353537/

シビックセダン タイプR、ニュル高速テストを目撃!
https://clicccar.com/2015/11/09/337469/

ホンダの新社長八郷隆弘氏が掲げる「チームHonda」のチャレンジとは?
https://clicccar.com/2015/07/06/315539/

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる