レッドブルエアレースの最高峰・マスタークラスに参戦中の室屋義秀選手が、3/11アブダビでの開幕戦を前にキックオフ・ミーティングを開催、今シーズンのチーム体制や意気込みの他、国内で展開する航空プロジェクトなど様々な取り組みを発表しました。
昨年の第3戦千葉で新機体を導入すると、熟成が進んだ後半戦はコンスタントに決勝「ラウンド4」に残り、2度の表彰台を獲得し室屋選手。昨年末のトークショーの際も「ウイングレットの導入を準備している」とのコメントを(オフレコでしたが)頂いていました。
ウイングレットは主翼の端につける小さな羽で、翼端で発生する渦(気流)をコントロールし、空気抵抗を減らします。近年のジェット旅客機には(=燃費向上の目的で)殆ど装着されるなど性能は折り紙つきです。
室屋機では旋回中に羽の下から上に向かって風が渦巻き、更に大きな渦を作る事で抵抗を減らし(旋回Gを増やす事無く)旋回速度が増す効果を図る形状を採用予定でした。
チームでは機体の改造をこのウイングレット中心に進め、ラップタイムを(非装着に比べ1秒)短縮、結果的に今シーズンの総合優勝獲得を目標に準備を進めていました。
しかし、今年に入り状況が一変しました。