岩谷産業は、水素社会の早期実現に向けて商用水素ステーションの整備を進めていますが、このたび、滋賀県大津市に滋賀県内初の水素ステーションを開所しました。
今回、開所されたのは「イワタニ水素ステーション 大津」で、同ステーションは1月15日より営業がスタートしています。
同社はこれまでに、兵庫県尼崎市、福岡県北九州市、東京都港区、埼玉県戸田市など四大都市圏を中心に全国11ヵ所の水素ステーションを開所しており、今回の開所で12ヵ所目となります。
イワタニ水素ステーション 大津は、同社のCNG充填スタンドの跡地に建設したもので、京都市からも近く利便性の良い国道1号線沿いにあることから、京都府内、滋賀県内のFCVユーザーを主な顧客として想定しています。
同ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は、大阪府堺市にある同社の液化水素製造プラント「ハイドロエッジ」からローリーにて輸送されます。
同社は、水素エネルギー社会の早期実現に向けて、2015年度中に四大都市圏を中心に水素ステーションを20ヵ所整備する予定にしており、現在、残り8ヵ所の完成を進めています。
同社は、すでに東京都港区にショールーム併設型の水素ステーションを開所し、福岡県福岡市には移動式水素ステーションを開所するなど、いろいろなタイプの水素ステーションを開設しており、今後の水素ステーション開設の動きに注目が集まっています。
(山内 博・画像出典:岩谷産業)