三菱自動車工業は2月3日に行なった2015年度第3四半期の決算発表会にて、2020年度までの商品展開についての考えを明かしました。
三菱自動車工業取締役社長兼COOの相川哲郎氏によると、今後は「SUVと電動車両への注力」を行なうとのこと。具体的には、2017年度にPHEVの新型コンパクトSUVを投入、2018年度には「アウトランダー」をフルモデルチェンジ。そして、2019年度にはコンパクトSUV「RVR」の新型をEVで発売する予定だそうです。
なかでも「RVR」は、現行モデルは2010年登場と古く、日本国内では滅多にお目にかかれない1台ですが、相川氏によると「グローバルに展開しているRVRは、当社の現時点で一番売れているクルマ」だと述べ、また「これから電池の性能が非常に向上することを見越して、EVでも十分な航続距離を得られるであろう」という見通しがあることも示唆しました。
世界ラリー選手権でも活躍した“ランエボ”に採用された4WDシステム「S-AWC」に加えて、昨年のアウトランダーのマイナーチェンジで打ち出した「ダイナミックシールド」など、ブランドづくりにも本腰を入れているだけに、手頃なサイズのSUV「RVR」の新型への期待は高まるばかりです。
(今 総一郎)