さらに、電動化や自動運転を見据えたモデルであり、今後の新生ボルボを占う重要なモデルなのは間違いありません。
内・外装デザインや居住性、積載性、走りも気になるところですが、プラグインハイブリッドも設定する新型XC90のラインナップをご紹介します。
全車にボルボの新しいパワートレーン戦略である「Drive-E」が搭載され、ガソリンは直列4気筒の2.0L直噴ターボ(254ps/350Nm)を積む「XC90 T5 AWD Momentum」と、2.0L直列4気筒直噴ターボにスーパーチャージャー(320ps/400Nm)を搭載したツインチャージャーの「XC90 T6 AWD R-DESIGN」、「XC90 T6 AWD Inscription」。
そして、2.0Lの直列4気筒直噴ターボ+スーパーチャージャー(320ps/400Nm)に、電気モーター(65kW/240Nm)を組み合わせた「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」というグレード構成になっています。組み合わされるトランスミッションは全車8ATで、駆動方式はAWD。
最大の注目ポイントであるプラグインハイブリッドは、ボルボとして日本に初めて導入されるもので、システムトータルで407ps/640Nm(欧州参考値)の大出力と 15.3km/L(JC08モード)の燃費性能を実現。EV走行時は、電気モーターのみで35.4kmのゼロエミッション走行が可能となっています。
また、「D5」と呼ばれるディーゼルターボは、XC90導入時にラインナップに入っていませんが、いままでのディーゼル攻勢を考えるとぜひ導入してほしいところ。
価格は「XC90 T5 AWD Momentum」が774万円、「XC90 T6 AWD R-DESIGN」が879万円、「XC90 T6 AWD Inscription」が909万円、PHVの「XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription」が1009万円という設定。
アウディQ7が新型にスイッチするなど、欧州を中心とした大型プレミアムSUVが新しい世代に移行しつつあるいま、従来どおり一定の支持を集められるか2016年の注目ポイントになりそうです。
(塚田勝弘)