新型ゴルフトゥーランの発表会に先だってフォルクスワーゲングループジャパン(以降VGJ)スヴェン・シュタイン代表取締役社長から、昨年の販売実績とアメリカで発覚したディーゼルエンジンの違法ソフト問題、いわゆる「ディーゼルゲート」に言及がありました。
まず、フォルクスワーゲングループの全世界での販売台数は993万台で対前年比マイナス2%となりました。
なかでも大幅な落ち込みを示したのがマイナス49.2%の南米と、マイナス37.5%のロシア。日本の販売台数は5.5万台のマイナス18.8%でしたが、アジア太平洋エリアで見るとわずかマイナス3.2%で、このマイナス要因は主に中国市場が原因となっています。
それほど、日本のマーケットは小さいということの表れかもしれません。
VWはマイナスとなっていますが、プレミアムブランドのポルシェが18.6%、アウディが3.6%プラスになっているのはVWグループ全体としては明るい話題といえるでしょう。
スヴェン・シュタイン代表取締役社長はこの販売台数減をディーゼルゲートだけではないと分析しています。
VWは2015年上半期は7月のパサート/ パサートヴァリアント。そしてゴルフオールトラックまでニューモデルの導入がなかったことも販売台数減の要因の一つと捉えています。
そこで2016年は1 月のゴルフトゥーランを皮切りに、コンパクトSUVのティグアン、PHEVのパサートGTE、そしてスペシャリティモデルを次々と導入していく予定になっています。