続いてはターボ車です。前期型は圧倒的なパワーに足回りがやや負けている印象がありましたが、今回の大幅改良でその印象は吹き飛びました。
NA同様に引き締められたサスペンションは280psを発生する2L直噴ターボにピッタリとマッチしています。アンジュレーションのある路面でもフラットな乗り味を実現していますし、路面からの衝撃による揺れの収束の非常に早いです。
コーナリング時の挙動の変化もスムーズで、安心してアクセルを踏むことできます。これはしっかりとサスペンションが動くことで仕事をしてくれているということで、パワフルなターボ車の実力を100%味わえるサスペンションの味付けがなされています。
大幅改良されたフォレスターに乗って気づいたのは、自然吸気エンジン車、ターボ車どちらもサスペンションの味付けが硬めにセッティングされていることです。
他のメーカーの場合、デビュー当初が硬めのセッティングで柔らかくなるという傾向があるのですが、フォレスターの場合は逆でした。これは今後のスバルの乗り心地の方向性を示しているのかも知れません。
新型フォレスターは運転支援システム、アイサイトをバージョン3へアップデートするだけでなく、死角を減らしてより安全なドライビングを支援するアドバンスドセイフティパッケージを設定するなど一段と安全性能も向上させています。車両本体価格は214万9200円〜312万8760円です。
(萩原文博)