フルモデルチェンジで出力を1割ダウンした新型プリウスが選んだ燃費性能

トヨタのみならず、ハイブリッドカーの代名詞といえる「プリウス」がフルモデルチェンジして4代目へと進化しました。

話題の中心は、ついに40km/Lを超えたJC08モード燃費で、カタログ値は37.2~40.8km/L。プリウスとしては初めて登場した四輪駆動車でも34.0km/Lに達しています。

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そうした省燃費性能を生み出すためには、ボディの空力性能やハイブリッドシステムの高効率化も見逃せませんが、注目は最大熱効率40%を達成したエンジンでしょう。

2ZR-FXEという型式こそ先代プリウスと同じで、排気量も変わっていませんが、吸気ポートの形状変更による燃焼速度の向上などが省燃費性能に効いているといいます。

またハイブリッドユニットでは、駆動・発電モーターと動力分割機構などで構成されるトランスアクスル部分の設計が大きく変わっています。

従来は409mmだったケース幅は、新型プリウスでは内部のレイアウトから刷新され、362mmへと小型化されているのも注目ポイントです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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