トヨタ86(ハチロク)は環境性能より走りを重視

プリウスPHVの市販や、アクアの好調な初期受注など環境イメージの強いトヨタではありますが、こと86(ハチロク)に関しては環境への配慮は最小限。ハイブリッドカーで燃費を稼いでいるのだから、86で多少燃費が悪くてもトータルではバランスがとれる、ということなのかもしれません。

 

しかしながら、いまやBMW Mやフェラーリにもアイドリングストップが装備されている時代。アイドリングストップ機構くらいは備えていてもよいのでは? と商品企画の担当者に質問すれば「ハチロクは、とにかくピュアに走りを追求して、無駄な装備は考えませんでした」とのこと。

 

とはいえ、似たようなパワートレインを持つインプレッサにはアイドリングストップが装備されていることもあって、技術的にはさほど難しくはないといいます。

 

であれば、なおさらアイドリングストップは装備して欲しかった。それこそがプリウスもラインナップするトヨタらしいスポーツカーになり得たのでは、と思うのは少数派でしょうか。

 

(山本晋也)

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる