プリウスPHVの市販や、アクアの好調な初期受注など環境イメージの強いトヨタではありますが、こと86(ハチロク)に関しては環境への配慮は最小限。ハイブリッドカーで燃費を稼いでいるのだから、86で多少燃費が悪くてもトータルではバランスがとれる、ということなのかもしれません。
しかしながら、いまやBMW Mやフェラーリにもアイドリングストップが装備されている時代。アイドリングストップ機構くらいは備えていてもよいのでは? と商品企画の担当者に質問すれば「ハチロクは、とにかくピュアに走りを追求して、無駄な装備は考えませんでした」とのこと。
とはいえ、似たようなパワートレインを持つインプレッサにはアイドリングストップが装備されていることもあって、技術的にはさほど難しくはないといいます。
であれば、なおさらアイドリングストップは装備して欲しかった。それこそがプリウスもラインナップするトヨタらしいスポーツカーになり得たのでは、と思うのは少数派でしょうか。
(山本晋也)