ついに300馬力を突破した2.0リッターターボを与えられた新型シビックタイプR。
駆動と操舵を前輪が担うFFモデルで228kW(310馬力)という最高出力は無茶ぶりのように思うかもしれませんが、実際に乗ってみるとパワーとシャシーのバランスに関しては、意外にも十分にシャシーの余裕があるように感じるのです。
そう感じたのは、エンジン特性が予想以上にリニアリティに富んでいたことにあります。2.0リッターで310馬力という数字と、タイプRというキーワードから刺激的な性格のターボエンジンを想像してしまうかもしれませんが、このエンジンは歴代のタイプRに積まれたNAエンジンが持つ、レスポンスのよさを感じさせれるパワーユニットに仕上がっていました。
その理由は、やはりホンダの伝統的なデバイス「VTEC」にあったのです。