また、室内からワイパーが見えにくいように工夫するなど、視界の確保がされていますが、Aピラーとフロントスクリーンが傾斜の強い設計もあって(寝ている)右左折時にはAピラーがやや視界に入ってきます。
後方視界も例のリヤスポイラーがリヤウインドウ中央付近に配置される設計(新型プリウスのこの設計ありきで開発されたそう)で慣れるまで違和感があるのも同じ。
さて、全高が20mm低くなった新型プリウスですが、着座位置が低くなったことで、前席のヘッドクリアランスは21mm高くなっていて、開放感が高まっているのは朗報でしょう。
後席は天井までの頭上空間は先代と同等で、リヤウインドウまでは6mm広くなっているそうですが、体感的にはほとんど差は感じられませんでした。
座面下に駆動用バッテリーが移された新型は、足元の広さや着座感も気になるところですが、短時間の着座ではとくに大きな不満は感じられず。
シートの完成度は、フロントシートのホールド性の高さはショートサーキットの試乗で体感できましたが、長距離でどれくらい疲れを誘わないか気になることです。
6:4分割可倒式の後席を採用する荷室は、2WDのパンク修理キット仕様が502L、2WDのスペアタイヤ装着車と4WDは457Lで、床面は7cm違うそうです。
荷室が広い前者は、後席の背もたれを倒すと段差が残ってしまいますが、それでも広さを求めるならパンク修理キット仕様になります。
(文/塚田勝弘 写真/冨士井 明史)
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