ボルボがオーストラリアで世界初の対カンガルー安全テストをスタート

今回発表されたのも世界初ですが、相手はカンガルー! 日本ではピンとこない人もいるかもしれませんが、カンガルーバンパー(ガード)があるように、オーストラリア自動車ロードサービス(NRMA)によると、毎年2万件以上、カンガルーとの衝突事故が起きているそうです。

Volvo Cars begins first ever Australian tests for kangaroo safety research

それにより、自動車保険の請求額は7500万豪ドルを超えるなど、動物との衝突事故による死者や重傷者による被害は確かに計り知れないものがあります。そこで、ボルボではオーストラリアにおいて、多くの経済的損失が発生する原因のひとつであるカンガルーとの衝突事故を解決するために、カンガルー検知技術の開発に着手しています。

Volvo Cars begins first ever Australian tests for kangaroo safety research

システムは、レーダーとカメラ技術を使ってカンガルーを検知し、事故が迫ると自動でブレーキがかかるものですが、歩行者や自転車などよりも動きを察知しにくく、高速かつ複雑な動きをするカンガルーは難しそう。

Volvo Cars begins first ever Australian tests for kangaroo safety research

同社の上級セーフティエンジニアのマーティン・マグナッセンも「ボルボの歩行者検知機能は市街地走行に重点を置いていますが、カンガルー検知の研究は高速走行時を重視しています。カンガルーは非常に予測しにくい動物であり、衝突を回避するのは困難です。しかし、我々のテクノロシジーにさらに改良を重ねることで、カンガルーを検知し、高速道路での事故を回避できると確信しています」と語っているそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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