【東京モーターショー15・ベスト3】個人的ナンバーワンはまさに浪花節のスポーツカー

そして第3位は……

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スズキ・ソリオハイブリッド

やっときました電動化。ソリオのハイブリッドモデルです。でもちょっと混乱しそうなんですが、この『ソリオハイブリッド』はいま売っている『ソリオハイブリッド』とは違うんです。

販売中のソリオハイブリッドはごくわずかな力でしかモーターアシストしないのですが、モーターショーでシレッと展示してあったのは力強いモーターを積んだ本格派。いわゆる「ストロングハイブリッド」なんです。

凄いのがそのメカニズム。とってもシンプルなんですよ。ギヤボックスは既存のもので、トランスミッションとファイナルの間にモーターを組み合わせるというアイデア。これならクラッチを切ってモーターで効率よく走ることもできるし、既存のものを上手に活用しているからコストだって抑えられる(はず)。

駆動ロスが少ないから、かなりの燃費アップも期待できるんだそうで。なんか質実剛健かつアイデア溢れるスズキらしいクルマに仕上がっちゃっていたりするんです。

唯一の問題点は『ソリオハイブリッド』と書いたときに、従来のSエネチャージタイプなのかモーター走行できるタイプかまったく区別ができないこと。そこんとこ、正式発表までにはしっかり解決してくれるんでしょうかねスズキのみなさん(笑)

というわけで、ロータリーにはじまりソリオに終わった個人的トップ3。モーターショーはワクワクできてナンボですからね。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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