【東京モーターショー15】発売直前? スズキ・ソリオハイブリッドはEV走行可能な本格派

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すでに市販されているマイルドハイブリッド仕様のソリオと同じく、デュアルジェットエンジンを搭載するフルハイブリッド仕様のソリオですが、最大の違いはトランスミッションにあります。ISGを使ったマイルドハイブリッド仕様はCVTとの組み合わせになっていますが、フルハイブリッド仕様は5速MTをベースにクラッチとシフトを自動化した5AGSとなっているのです。

ちなみに、マイルドハイブリッドとフルハイブリッドの違いというのはEV走行(電気モーターだけで走るモード)の有無で区別されることが多いのですが、スズキのフルハイブリッドシステムは、電気モーターがトランスミッションを介さずディファレンシャルを直接駆動することでEV走行を実現しているのが特徴。なお、展示されているシステムではモーターとディファレンシャルギアの間にクラッチが確認できますが、完全に直結してもシステムとしては成立するということです。

すべての駆動系がギアでつながったスズキのフルハイブリッドシステム。全体に駆動ロスが少ない設計となっているのもポイントだということで、未発表の燃費性能にも期待が高まります。

(撮影・文 山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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