それでも「ディーゼルエンジンは重要」というBMWの主張

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その声明においてBMWは、次のように述べています。

BMW グループは、いかなる排出ガス試験においても、不正な操作を行うことはない。私たちは各国の法的要件を遵守し、それぞれのマーケットで必要とされる全ての試験基準を満たしている。

言い換えれば、我々の排気ガス処理システムは、排ガス試験を行うテストベンチ上であっても実際の道路上であっても、全く区別なく常に作動する。

不正行為を防止するための明確かつ厳格な規定およびプロセスが、BMW グループの開発工程の全ての段階において導入されている。

ICCTが行った二つの研究結果を通じ、BMW X5 および他の13 のBMW モデルが、NOx排出量に関する法的基準を満たすことが確認されている。BMW X5 のNOx 排出量について、研究施設での試験結果とフィールドでの試験結果の間に不一致は存在しない。

 ※ICCT:International Council on Clean Transportation

今回のフォルクスワーゲン・グループによるディーゼル問題は、測定時と実際の排出量の差異ではなく、測定を検知して制御を切り替えるという不正プログラムを使っていたことが対象となっています。

すなわち、BMWはそうした不正プログラムは使っていないと声明により宣言したというわけです。 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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