新発想の助手席回転「チルト」シートがトヨタから登場

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これまでのウェルキャブで採用していた助手席リフトアップシートでは1m以上を必要としていた乗降スペースを45cmとしただけでなく、シートを収めたときの座面の傾斜を最適化することが可能となり、乗降時に足先が地面につくなど安心感を向上させているということです。

このようにシートの飛び出すエリアを最小限とすることで、雨天時にシートが濡れるスペースも最小とできるだけでなく、電動リフトアップに対して短時間で乗り込めるというのもメリットとなっています。

さらに、リフトアップシートではシート座面がベース車に対して高くなってしまうために通常使用での狭さが気になることもありますが、新開発のチルトシートでは座面は9mm高くなっているだけ。ここでも「普通のクルマ化」は実現されているというわけです。

メーカー希望小売価格(消費税込)は、シエンタが198万6218円~249万9709円。ポルテとスペイドは188万182円~204万218円。いずれもクルマ椅子収納装置などを装備したグレードは非課税となっています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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