白線なしでも自動駐車可能。一度登録すれば次回からは自動認識【ヤリスのアドバンスト パークシステム】

●白線なし駐車場でも自動駐車可能なアドバンスト パークシステム

ヤリスのアドバンスト パークシステム
自動で操作をしてくれます

来年発売予定の新型ヤリスには『アドバンスト パーク』という名前の高度駐車支援システムが搭載されています。これまでにもこうした駐車支援システムというのは存在していますがアドバンスト パークの特徴点は大きく二つあります。

1:白線がない駐車場にも対応

自宅や職場などでありがちな、白線のない駐車場にも止められます。

2:一度停めた場所は覚えて、次も自動で駐車

もう一つは上記のような白線のない駐車場を一度登録しておけば、次からは近づくだけで自動で駐車場を認識し、スムーズに自動駐車支援を受けることが可能です。

それではシステムの詳細を説明します。

このシステムは車両に搭載されたカメラと超音波センサーを使って構成されているもの。実際に使用する際には、白線のある駐車場であれば近くに停車して、サイドブレーキ下の「P」と書かれたボタンを押します。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
システム作動ボタン

その後モニター上に表示される白線内の駐車可能位置を確認し「開始」の表示をタッチすれば、あとはヤリスのほうでハンドル・アクセル・ブレーキの操作をして駐車をしてくれるというものです。

ここまでの流れは他車種にも搭載されているシステムとほぼ同じ。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
よどみない動作です

続いて大きな特徴となる白線のない駐車場に止める場合について。

この際には駐車したいスペースの近くに寄って先ほどと同様に「P」ボタンを押します。

右に白線なしの駐車場を置いた状態

今度はモニター上に現在の車両停車位置と駐車したい位置の相対関係を示すパターンが4つ提示されますので、最も近いパターンをタッチパネルで選択します。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
最も近いパターンを押す

その後画面上で上下左右や角度の微調整を行います。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
開始ボタンを押す

最後に開始ボタンを押します。あとは先ほどと同様に自動で駐車(支援)をしてくれます。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
作動は早い

そして二つ目の特徴となる駐車場登録と、登録した駐車場への駐車について。

白線のない駐車場に駐車し終えた後「登録」というボタンをタッチしておきます。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
登録する

すると次回、この駐車場に近づいて「P」ボタンを押した際に、登録した駐車場が画面上に表示されます。この表示された駐車場を選択後に、開始ボタンを押せば、駐車が開始されるという形。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
登録地点が表示されます

ちなみにこの登録箇所への駐車は、カメラとセンサーがリアルタイムで登録駐車場との照合を行うことで可能になっているのです。

ヤリスのアドバンスト パークシステム
よどみない動作です

これなら自宅についている駐車場がレンガ色で区切られているだけ(白線がない)だったり、単なる空き地だったりといったケースでも登録が可能になり、支援のメリットを受けるシーンが非常に幅広くなります。

またこの自動駐車(支援)システムの作動速度は大変機敏で「これなら本当に人間がやるより早いかもしれない」と思わせるクイックのものでした。しかも動作スピードも3段階に設定できるんですよ。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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