新型SUV「Bentayga」を中心とした最新ベントレーの世界【フランクフルトショー2015】

新設計となる6.0LツインターボのW12気筒エンジンを搭載し、スピードとパワーはもちろん、得意とするラグジュアリー性で数多くのSUVの中でも確固たる地位を築かんとする意欲作。

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SUVではかつてトゥアレグにW12気筒を搭載していますが、良くも悪くも「国民車」であるはずのフォルクスワーゲンというブランドイメージからすると、12気筒は荷が重かったかもしれません。

ベントレーの「Bentayga(ベンテイガ)」に搭載することで、ダウンサイジングが当たり前のいまの時代でも違和感のない空気を生み出していると思いますし、英国でハンドクラフトされるというモダンでラグジュアリーなインテリアに包まれると、その暴力的と容易に予想できる加速や走りっぷりもなんだか上品な味わいまでありそうな気がします。

Bentley Bentayga

さらに、ベンテイガのキャビンは世界屈指の豪華さを謳っていて、金属、ウッドパネル、レザーといった素材に施された装飾は、ひとつひとつの模様の精巧さにまできめ細かな配慮がなされ、「自動車デザインの新基準」と胸を張るほど。これなら主要顧客になりそうな中東の王族達も満足させるのではないでしょうか。

ほかの市販車では、リフレッシュされたばかりの「Continental GT Speed Convertible(コンチネンタルGTスピード)」も出展。

Bentley at Frankfurt motor show Photo: James Lipman

新しくなったエクステリアは、フェンダーまわりのデザインが強調され、堂々とした迫力ある顔つきになり、GTの特徴的なシルエットを一層引き立てるため、エクステリアカラーには新色3色が加わっています。

ラグジュアリーな雰囲気のインテリアもにさらに磨きがかけられ、シートのディテール、ブライトウェア、運転席のメーター類、ステアリングホイール、ギアパドルに新しい意匠が採り入れられています。

また、素材のオプションやレザーのカラーも選択肢を拡充するとともに、車載WiFiをContinentalシリーズ全車で利用可能になっています。

エンジンもパワーアップされ、6.0LツインターボW12エンジンは、最高出力が575psから590psに、最大トルクが700 Nmから720 Nmに向上し、燃費と効率性も高められています。

Mulsanne Speed

Mulsanne Speed(ミュルザンヌ スピード)も出品されています。ドライバーの思い通りの走りをかなえるMulsanne Speedは、ハンドクラフトから生まれる豪華さを備えた世界最速のドライビングエクスペリエンスを実現します。

Mulsanne Speed(ミュルザンヌ スピード)には、強力な6.75LのツインターボV8エンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は305 km/hを発揮。

そしてエクステリアとインテリアに導入されたモダンなデザインの特別装備も注目で、ブリティッシュ・ラグジュアリーの真髄にふさわしい品格を備えています。

■SUV史上最強・最速か? ベントレー「Bentayga(ベンテイガ)」登場!【フランクフルトショー2015】
https://clicccar.com/2015/09/15/326919/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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