目からウロコ! F1タイヤの暖め方にコツがあった!! 浜島裕英さんの解説が面白い

しかし、F1におけるタイヤの重要性は何となく分かるつもりの、「知っているつもり」だったりします。

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来週末に迫ったF1日本グランプリ。鈴鹿に行く人もTV観戦する人も知っておくとF1が100倍楽しくなりそうなサイトを発見しました!

こちらは、冒頭で紹介した浜島裕英さんがF1のタイヤにまつわる、最新事情を含むあれこれを解説しているサイトです。

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最新事情としては、ベルギーGPから「ドライバーの仕事をアシストする無線が禁止」されていますが、これはタイヤにも大きな影響を与えるそうです。

F1に限らず、レースの世界ではタイヤの温度管理が非常に重要になってきますが、F1でよく見かけるのはタイヤウォーマーでしょう。

「タイヤにカバーかけている!」なんて笑うポイントではなく、きちんと意味があるのです。

浜島さんによると、『タイヤは最適な温度、そして最適な内圧になっていなければ、最高の性能を発揮できません。スタートと同時に、最適な温度と内圧にするため、そこに至る過程で様々な準備を行うわけです(中略)』

そのための一環がタイヤウォーマーであり、見た目にも分かりやすいですが、じつはタイヤウォーマーの温度管理にも秘密があるそう。

『マシンに装着するまで、タイヤをタイヤウォーマーに入れ、きちんと管理することが重要。F1用タイヤの使用最適温度は、だいたい80~120度ですが、タイヤウォーマーで40~50度までじっくりと暖めておきます』

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おっと、一気に暖めているわけではないとは!

『使用する直前に温度を一気に上げ、マシンに装着します。じっくりと暖めるのは、ホイールなども含めて、温度を上げておく必要があるから。ホイールは熱容量が大きく暖まりにくいので、常温から80度まで上げるには非常に時間がかかります。しかし、40~50度まで暖めておけば、80度まで温度を上げる時の時間を短縮することが可能です』

なるほど! でもかなり前からタイヤウォーマーで暖めてしまえば良さそうなものですが。

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『一方、常に使用最適温度である80度から120度に上げてしまうと、タイヤのゴムの中に含まれるポリマーと硫黄などの結合が進んでしまい、コンパウンドが変質してしまいます。しかし40~50度ならば化学反応が生じないわけです』

二重の意味があったわけですね。そしてドライバーはウォーミングラップでマシンを左右に振ったり、ホイールスピンさせたりしてタイヤを暖めているわけですね。

でも、この作業はドライバーが勝手に適当に行っているわけではなく、きちんと理由があるそうです。

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しかもその作業もピットから無線で指示されているそうですから驚き。すべて書くとネタバレになるので、詳しくは下記のサイトを参照してください!

■鈴鹿サーキット 2015 F1グランプリ 浜島裕英氏が語る第5回「ドライバーアシスト禁止でも、タイヤを上手く使うには?」

http://www.suzukacircuit.jp/f1/special/point_hamashima.html#hamashima05

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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