スーパー耐久でデミオディーゼルがフィット、ヴィッツを走りで抜き去った!

9月5、6日に岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久シリーズ2015 第5戦 「スーパー耐久レース in 岡山」。

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今回の岡山戦ではエコカーのクリーンディーゼルSKYACTIV-Dを搭載したレーシングカー「DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」の速さが光るレースとなりました。

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チューニングを軽量化からECUチューンに移行し、前戦オートポリスでも光る速さを見せたデミオディーゼルですが、そこから格段の進歩を遂げての岡山戦。

速さに手ごたえを感じたチームが最も期待を寄せていたエースドライバー谷川達也選手によるBドライバー予選。タイヤも温まってきて、さぁこれからアタックラップに移行するぞというタイミングで、なんとミッショントラブル発生。

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予選終了とともにピットに運ばれてきたマシン。チームは即座にミッション交換作業に入ります。その作業は予選日の夜遅くにまで及びました。

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予選そのものはミッショントラブルまでのタイムで基準には達していたため有効となりましたが、アタックをしていないタイムであったため、最後尾からのスタートとなりました。今期5度目の最後尾スタート。

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決勝レースは雨という天候のためにウェットコンディションとなりますが、そんな状況を跳ね飛ばす光景を、岡山国際サーキットにいた全員が目の当たりにすることとなるのです。

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スタート周で90ヴィッツ勢を抜き去り、3周目には19号車、2号車という強豪チームのFIT3をも抜き去ります。そして4周目。前戦でチャンピオンを決めた69号車までも捉え、そして抜き去ってしまうのです。

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69号車のFIT3を抜き去ったことで、デミオディーゼルは2位まで浮上します。そしてトップの11号車、130ヴィッツを追いかけていったのです。その勢いは、ひとつ上のクラスを走るGRMNヴィッツターボにまで仕掛けていくほど。

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しかし急激に速くなったしわ寄せなのでしょうか。またしてもミッショントラブルで不動の状態となって、結果的にはリタイヤになってしまったデミオディーゼル。しかし走りきった16周はとてつもない速さを見せていたのです。

その後、野上敏彦チーム代表にお話をうかがったところ「雨に濡れて夏風邪をひいたレベル」のトラブルであったとのこと。既に解決策も考え付いているようです。そうなると次戦、10月24、25日に開催される最終戦の鈴鹿ではかなりの好成績を期待したくなります。

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今回の岡山戦ではデミオディーゼルの走りが注目されたTeam NOPROですが、今回新しくなったレースクイーンの衣装にも注目が集まりました。

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ピットウォークやグリッドウォークで注目を集めただけではなく、他のチームのレースクイーンがうらやましがるほどの注目ぶりを見せたこの衣装、Team NOPROとレーシングシュミレーターショップD.D.Rとのコラボで製作されたサイクルジャージの元に、レースクイーンの桜井さちちゃんが自らコーディネートしたというもの。

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なお、このサイクルジャージは近日発売予定となっており、現在予約受付中とのこと。お問い合わせは下記のショップまで。

ものくろーばーおんらいんショップ
http://shop.monoclover.com/products/detail.php?product_id=278

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急激にかなりの完成度を見せてきたクリーンディーゼルエコカーのレーシングカー「DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D」。最終戦鈴鹿ではいよいよ表彰台に登ることができるのか?10月24、25日に開催される最終戦の鈴鹿は大注目です。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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