そして、3代目TT。個人的には、初代のインパクトが強すぎて外観からは初代ほどの衝撃は受けませんが、インパネは誰もが驚くのではないでしょうか?
最大の見どころは「アウディバーチャルコクピット」と呼ぶメーターで、12.3インチの大画面ディスプレイに回転計と速度計が映されるだけでなく、ナビ画面が大きく映し出されるから。
気になる視認性は高解像度だけに抜群ですが、メーターにナビが映るというのは初体験ですからなかなか慣れないもので、それでもメーターからナビ画面への視線移動はなく情報を得ることができます。
TTクーペは、ナビ画面を映し出さない「クラシカル」、メーターパネル横幅いっぱいまでナビを表示する「プログレッシブ」モードを用意し、さらにTTSクーペには、中央に速度計が映し出されるモードが備わっています。
切り替えは、コンソールにあるMMIのコントローラー、もしくはステアリングホイールのスイッチでも可能。
操作には慣れが必要ですが、メーターパネルのみで欲しい情報が得られるうえに、デザインの自由度などインパネの造形面でも今後多くのメーカーに影響を与えそうです。
なお、今後アウディでは「バーチャルコクピット」をほかのモデルでも採用していくそうです。
■軽快感と安定感を両立した新型アウディTTはハイレベルな走り
https://clicccar.com/2015/09/11/326353
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)