トヨタがランドクルーザー・プラドのマイナーチェンジで搭載したクリーンディーゼルは、数字上の熱効率や環境性能に注目しがちですが、実際にアクセルペダルを踏み込んでも、その新世代ぶりを実感できるパワートレインに仕上がっています。
プラドのクリーンディーゼル「1GD-FTV型」エンジンは、世界でもトップレベルにクリーンな日本の排ガス規制(ポスト新長期)をクリアするために、AdBlueと呼ばれる尿素水を使ったNOx(窒素酸化物)の処理をしています。
国内向け・国産乗用車としてこのシステムを初採用したことが話題になっていますが、従来のKD型エンジンと比べると排気量を小さくするなど「ライトサイズ」指向のコンセプトとなっているのも特徴です。
しかも、排気量を小さく(従来の3.0リッターから2.8リッターへダウンサイズ)したとは思えないほど、また同クラスの排気量が大きなクリーンディーゼルと比べても発進加速の力強さは印象に残るほどなのです。
なぜ、排気量を小さくしながら、発進加速を向上させることができたのでしょうか?