最後のハイドロ搭載シトロエンC5は「空飛ぶ絨毯」のような乗り心地!?

クルマ好きなら一度は乗ってみたいと興味をそそられるのがハイドロではないでしょうか?

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現在の「ハイドラクティブ3」は、1955年のシトロエンDSに搭載された「ハイドロニューマチック」の進化形とのことで、1955年当時の衝撃は1972年生まれの私には分かりませんが、初めてエグザンティアに乗った時はその乗り心地と車高の上げ下げには驚き、さらに当時からトラブルも日常茶飯事的に起こることにも驚かされました。

さて、シトロエンC5は2007年デビューで、登場時のプレス向け試乗会でもステアリングを握る機会があり、その上質な乗り味には感銘を受けたことを鮮明に覚えています。

今回、限定で登場した最後のハイドロ搭載のC5は、上級グレードの「Exclusive(エクスクルーシブ)」がベース。

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18インチ大径ホイールを特別装備され、セダン/ツーリング(ワゴン)の各モデルに2色のボディカラーを設定。

価格はセダンが480万円、ツーリングが502万5000円。なお、「Final Edition」を記念し、長く安心して乗れるようにと2年間の延長保証プラン(15万8760円相当)が無償提供されます。

156ps/240Nmを発揮し、6ATが組み合わされる1.6Lエンジンは、大きめのボディサイズでも動力性能は必要十分以上で、高速道路を使った長距離走行でも苦もなく走らせることができそう。

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最も印象に残ったのは、じつは乗り心地ではなく直進安定性の高さで、ドイツ車かと思うほどビシッと安定したまま矢のように突き進んでいきます。

また、よく例えられた「空飛ぶ絨毯」のような乗り心地かどうかですが、フロアからの微振動が少し気になるところで、現在の基準からすると驚くほど滑らかとは感じませんでした。

それでも大入力があっても上手にいなし、無粋なショックを乗員に伝えるわけではなく、スムーズに走るのは確かに魅力的ではあります。

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これがもし特別装備の18インチタイヤではなく、カタログモデルにあった17インチならもう少し違った印象になるのかな、という気もしますが、些末なことでしょう。

それよりも、セダンもいいですが、できればツアラーを手に入れて荷室にたくさんの荷物を積み込んで長期休暇を楽しむ、そんな方が羨ましく思えるモデルです。

■現行シトロエンC5に国内最終バージョンが60台限定で登場
https://clicccar.com/2015/05/24/308375/

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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