一瞬の気の緩みや魔が差したら最期……先日借りた「シボレー・コルベット」。それも今年追加されたばかりの「Z06」は、常に快楽と死が隣り合わせの一台でした。
そもそも「Z06」とはレーシングマシンと技術を共有化しながら同時開発されたモデルであり、「コルベット」が搭載する6.2リッターV型8気筒エンジンにはスーパーチャージャーが組み合わされ、最高出力は659ps、最大トルクは881Nmへと大幅なチューンが施されています。
さらに、軽量なカーボン製のエアロパーツによる武装も手伝って、約3秒で100km/hに達します。
タイヤもサーキットで本領を発揮する特別製らしく、ホームページには「ウェットハイドロプレーニング性能は一般の市販タイヤと比べると低くなって」いるので、「降雨時のご使用については(中略)安全走行を心がけてください」との注意が載っていました。
まさに公道を走れるレーシングカーなわけですが、それを実感すると最初のワクワク感は消え失せ、もはや絶叫マシンに乗る直前だ(もう帰りたい……)。