パワートレーンの換装による走りの上質化は今回の目玉ですが、やはり「V40クロスカントリー」を含めて、ボルボのクルマの魅力はカジュアルながら品の良さも感じさせる秀逸なデザインのインテリアだと思います。
オプションではありますがブラックとホワイトの2トーン本革シートや、手触りにもこだわったウッドパネルなど、“スポーティ”をトレンドにドライバーの高揚感を刺激するコンパクトカーが多いなか、居心地の良さを追求した稀少な一台です。
そんなディーゼルエンジン搭載モデルは今回試乗した「D4 SE(414万円)」のほかに「D4(364万円)」が用意されています。両グレードの違いは、HDDナビゲーションやキセノンヘッドライトなど、その差はわずかです。
なお、安全第一を掲げるボルボらしく、歩行者と自転車も検知する追突回避・軽減ブレーキをはじめとした10種類もの安全装備を全車に標準装備されています。
ただし、先述した本革シート(21万円)を選べるのは「D4 SE」のみなので、狙うならやっぱり「D4 SE」ではないでしょうか?
プレミアムコンパクトカーといえば、国内ではレクサス、輸入ブランドではベンツやBMWを筆頭に様々なモデルが選べますが、そのなかでも「V40」は想像以上にイイ。クルマ選びの際は、この味を知ってからでも遅くはないはず。
(今 総一郎)