先代よりも「ワイド&ロー」なフォルムになった新型パサート。
ルーフが低くなると気になるのは、後席のヘッドクリアランスですが、身長171cmの私には十分な余裕が感じられるだけでなく、横方向も足元も広々していて身長180cmの乗員が4人座っても余裕綽々なのは間違いありません。
また、日本仕様では全長は先代と変わっていませんが(ヴァリアントは10mmマイナス)、欧州仕様ではセダンが2mm、ヴァリアントは5mm短くなっていながらも居住スペースの全長は33mm拡大し、フットスペースなどの余裕に貢献しています。
T字型で水平基調のインパネには、デコラティブパネルやマットクローム仕上げのトリミング、そして中央には先代同様にアナログ時計が配され、フォルクスワーゲンらしい質実剛健な印象はそのままに、エレガントな雰囲気に仕上げられています。
また、ワイドなエアアウトレット(エアコン吹き出し口)は、まるで帯のようで、インテリアの見どころのひとつ。
ラゲッジはセダンもヴァリアントも「広大」のひと言。セダンは先代よりも21Lアップして586L、ヴァリアントは47Lもアップして650Lまで拡大されています。
ヴァリアントは「こんなに広くて何積むの?」というくらい広く感じます。
新型パサートヴァリアントのボディサイズは、欧州のライバルよりも大きめとはいえ、実際にCクラスの470L、BMW3シリーズツーリングの495L、マツダ・アテンザワゴンの506L(各数値は欧州値)を圧倒しています。
なお、アテンザワゴンは新型パサートヴァリアントよりも全長が90mm長いので、パサートの荷室容量は特筆すべき広さといえるでしょう。
■新型パサートが8代目にフルモデルチェンジで、輸入車トップクラスの20.4km/Lを達成
https://clicccar.com/2015/07/16/317887/
■VW「新型パサート」画像ギャラリー ー 不要な線はひとつもない、無駄をそぎ落とした外観デザイン
https://clicccar.com/2015/07/16/317908/
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)