「第2世代Li-ionバッテリー」でEVの航続距離300kmへ !

日経新聞によれば、その鍵となるのが正極に使うニッケル材のリッチ化と言います。

具体的には「3元系」や「Ni系」のバッテリーでニッケルの含有量を増やすと、同作動電圧でも正極材からより多くのリチウム出し入れが可能になる模様。

これらのバッテリーが2017年以降に発売されるEVに搭載されるとみられており、現行EVの一充電当たりの航続距離が実力値160-230km程度であるのに対して、第2世代のバッテリーでは300-400kmにまで引き上げられることに。

さらに2020年代以降に登場するとみられる第3世代のバッテリーでは正極材のニッケル含有量増量に加えて作動電圧アップや負極に「シリコン系」の材料を用いたりすることにより、300Wh/kgを超える質量エネルギー密度の実現を目指しているそうです。

NISSAN_Sway(出展 日産自動車「Sway」)

2017年に投入予定とされる日産の次期「リーフ」や、2018年初頭の登場が予測されるテスラの普及モデル「モデル3」にはこうした次世代バッテリーが搭載されることに。

航続距離がカタログ値で300-400km、実力値で最大260km程度にまで伸びれば消費者のEVへの関心度も高まると予想されます。

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Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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