日産が掲げる安全ビジョン「Vision ZERO」で死亡、重傷者数がゼロになる日が来る!?

「Vision ZERO」の実現に向け、日産では「クルマが人を守る」というコンセプトで、アクティブセーフティ(予防安全)とパッシブセーフティ(衝突安全)の両面からアプローチしていますが、これはどの自動車メーカーも同じでしょう。

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「セーフティ・シールド」と呼ぶコンセプトは、「事故などの危険性を極力避ける」、「万一、衝突が避けられない場合も被害を最小限に抑える」という2大柱からなっていて、前者は予防安全、後者は衝突安全ということになります。

予防安全は、インテリジェントクルーズコントロール(危険が顕在化していない状態で、快適なドライブにも寄与)、危険が顕在化するとLDP(車線逸脱防止支援システム)で支援。さらに、衝突するかもしれないという状態になると、「エマージェンシーブレーキ」で衝突を回避、もしくは被害の軽減を図るというもの。

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そこで、今回はエマージェンシーブレーキなどの予防安全を体感しました。もちろん、「体感する」安全装備といえば予防安全が中心なのですが。

日産の予防安全システムには踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、BSI(後側方衝突防止支援システム)、PFCW(前方衝突予測警報)などがあります。

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インテリジェントペダルは、シーマやフーガ、スカイラインなどに搭載されている技術で、追従走行中の先行車に近づいてアクセルを戻すと、同システムが作動し、自然なブレーキ操作で減速するもの。

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また、先行車に近づいているのにアクセルを踏んだままだと、システムが作動しアクセルペダルを押し戻します。この感覚はドライバーにはっきり足裏の感覚で伝わりますから、アクセルを戻すなどの操作を促すには確かに有効という印象です。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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