山本晋也 ボディ形状において優れた空力性能を象徴するのは、後方に向かって滑らかに絞りこまれたリヤのフェンダー形状。同様に、後方の気流を整える形状は、クローズド時のソフトトップにも盛り込まれているということです。
ディテールで注目したいのは、フロントバンパーの下につけられたチンスポイラー。
内側に穴が開いているのは、視覚的なアクセントにもなっていますが、機能的には前後のリフトバランスを取るためといいます。ここに開口部を設けることによってスポイラーの効きを調整、フロントが沈み込み過ぎるのを抑制しているのです。
ロードスターにも採用されているマツダの「魂動」デザインは、アーティスティックな造形が印象的ですが、もちろんスポーツカーらしい機能美も随所に織り込まれているというわけです。
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（撮影：前田惠介 文：山本晋也）
