ただ、室内空間や荷室の広さに対する要求は依然として高く、一般的に取り回しや駐車場の制限に引っかかりやすいとされる全幅1800mmギリギリもしくは超えてしまうモデルが目立っています。せっかくセダンが欲しいのにサイズで諦めていた方も少なくないのでは?
ボディの大型化の傾向は輸入車の方が強いのですが、昨年に国内デビューした「アウディ・A3セダン」は全幅1795mmと手頃なサイズ感はもちろん、スタイリッシュなデザインで人気を博しています。
さらに、コンパクトなボディに285ps/380Nmを発揮する直列4気筒ターボエンジンとアウディの十八番である4WDシステム「クワトロ」を組み合わせたハイパフォーマンスモデル「S3セダン」もラインナップ。走りを妥協したくない方にはオススメです。
なお、ボディサイズについては国産車の方がシビアで、さらにコンパクトな全幅1700mmを下回るモデルもあります。とりわけ注目なのが「ホンダ・グレイス」です。
その全幅は、なんと1695mm。しかし、室内空間は広く、後席は足を組んでも余裕があります。クロームメッキ加飾を随所に施した質感の高さも美点。
パワートレーンは直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドのみで、燃費は最良で33.4km/Lという点も見逃せません。
実用性はそれなりに、走りを妥協したくない方こそ、セダンは琴線に触れること間違いなしのジャンルです。
(今 総一郎)