中国では環境汚染への対応で化石燃料への依存軽減が急務となっており、北京、上海で排気ガス規制を強化、「新エネルギー車」であるEVやPHV、FCVに購入補助金を設定すると共に昨年9月からは購入税(10%)を免除するなど優遇処置を講じています。
しかしながら、EV、PHV用の充電インフラの整備が追い付かず、命題である環境問題への対応が思うように進まない状況。
逆に言えば外部電源を必要としないHVは手っ取り早く環境を改善するのにうってつけの技術であり、トヨタにとって絶好の中国市場拡大のチャンス。
そこで同社としては中国市場でVWやGMが存在感を示す中、得意とするHVで一気に巻き返しに出る構えで、今回投入するカローラ、レビンのHVモデルについても「新エネルギー車」に認定されることを前提に発表に踏み切ったという訳です。
日本人によるお仕着せでは無く、中国人による開発・生産により、反日感情への対応にもぬかりありません。
これまでHV販売のネックだった車両価格についても現地生産化・補助金の設定により、今年秋の販売開始までには一般ユーザーにも手の届く範囲に収まる見込み。
トヨタにとって中国でのHV戦略が奏功するかどうかが、今後の世界販売での優位性確保に直結することになりそうです。
■上海モーターショー2015
http://www.toyota.co.jp/jpn/events/motorshow/2015-shanghai/
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