ホンダS660は「本格スポーツ」を目指した3つの証拠!

●グローブボックスはミニマム

HondaS660_6

多くの場合、車検証や取扱説明書が収まるグローブボックス。S660は、これでもか!というくらいにミニマムです。車両のフロント部分と乗員スペースの境目であるこの部分に大きなスペースを取ることは意外なほど難しく、助手席エアバッグが当然になった現在ではさらに困難です。新型マツダ・ロードスターは潔くグローブボックスを無くしています。S660では最小限のスペースながら確保して、その代わりある工夫をしたといいます。それは、取扱説明書を薄くすることだったそうです。確かに車検証だけなら紙切れ一枚ですから入りますが、マニュアルが年々分厚くなっていますもんね。

逆に使い勝手を優先した意外な部分もありました。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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