山本晋也 
ルーフレールやガラスサンルーフ、ルーフエンドスポイラーに専用ガンメタリック塗装ホイールといった外観で差別化するアクティブスタイル。インテリアでもアルミパッド付きスポーツペダル、メッキ加飾付きパワーウインドウスイッチなどが特別仕様の内容となっていますが、見逃せないのが振動・騒音対策を強化している点。
けっして路面がスムースとはいえない道においても、たしかに車内に入ってくるノイズが控えめになっているのは実感できるところで、騒音面で有利とはいえないハッチバック車としては期待以上の効果を発揮しているといえそうです。50扁平の17インチタイヤからの入力もしっかりといなし、荒れた路面でもバタバタとしたフィーリングは抑えられています。
快適性だけではありません。Cセグメントのハッチバック・カテゴリーでは並み居るライバルとハンドリング面での勝負を求められますが、その点においてスバルの特徴といえるのは駆動系も含めた「高バランス感」にありましょう。
ステアリングを操作して、曲がり始めるまでの一連の動きにおいて、エンジンブレーキなど駆動系とシャシー全体のバランス、タイヤの前後摩擦感など様々な領域での連携がスムースなのを感じます。とくにボディの剛性感も大きく影響していると思われるリアの内輪接地感は、ドライビングの安心感につながってくるポイントです。
ルーフレールを備えたスタイリングは、アウトドアテイストを感じさせるものですが、アクティブというネーミングはそうしたレジャー指向だけでなく、クルマの動きとしての活発さも示していると思えるパフォーマンスを感じさせてくれたのです。
