スバル・レヴォーグが後から欧州仕様を作った3つのエピソード

では、欧州仕様の開発がはじまったのは、いつ頃なのでしょうか。

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日本ベストのスポーツツアラーとしてレヴォーグが公になった2013年秋、つまり東京モーターショーで発表したときに、欧州各国の販売店からリクエストが殺到したことで、本格的に開発がスタートしたということです。

とはいえ、前述したようにトーイング能力など現地のニーズを満たせない部分まではカバーできないという条件で、あくまで日本仕様をベースに、欧州仕様の排ガス基準(ユーロ6b)をクリアするなど、最小限の手直しで作ったのが欧州仕様というわけです。

これから欧州でレヴォーグがどのように評価されるか気になります。日本視点のクルマ作りが世界でどのように評価されるのかの試金石といえるかもしれません。  

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(山本晋也) 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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