【ギョーカイ先走り04】新型ステップワゴンは初代フィット並みのインパクト!?

初代フィットで誰もが唖然とした、あのセンタータンクレイアウトと同じくらいのインパクトが、『WAKU WAKU GATE!』にあることでしょう。 

 

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しかし新型ステップワゴンには、もうひとつのトピックスがあります。VTECターボと名付けられた、ホンダ初のダウンサイジングターボが登場することです。

そのエンジンは1.5Lの直噴ターボで、2013年に技術発表された時のスペックは、最高出力150kW(204ps)、最大トルク260Nmというものでした。ステップワゴンに204ps! 当然これはクラス最強、史上最もパワフルな5ナンバーミニバンということになります。

「そんなパワー、要らないよ」という声が聞こえて来そうですが、しっかりと低燃費を追求した新世代のパワーユニットです。低燃費を狙ってダウンサイジングターボを作ったんだけど、パワーも上がってしまった! ということかもしれません。VWの1.4L直噴ターボで最もパワフルな仕様で150psですから、このホンダのVTECターボが、どれほどハイパワーなのか明白です。

公開されているインテリアの写真を見ると、エンジンのレッドゾーンは6500rpmになっているようで、これは現行モデルと同等。低燃費のダウンサイジングターボらしい設定といえるでしょう。組み合わされるトランスミッションは、公開されているインパネの写真に写っているシフトパターンから見て、CVTと推測できます。

ホンダ得意のVTECを使うことで、ターボはさらに生きてきます。ハイパワーを得ながら、低回転域で排気バルブを1本だけ休止させることでターボラグを軽減したり、より燃焼効率を高めることが可能になります。ハイブリッド並みの低燃費が実現できるのか?

この原稿を書くために、いや正確には採寸するために、最終型のステップワゴン・スパーダに乗ってみました。エンジンは低回転トルクが豊かで、ほとんど2000rpm以下で走らせることができます。CVTの効率が良さそうで、市街地の燃費も10km/Lに迫るほど。

そこからホンダ初のダウンサイジングターボは、どれくらい進歩を果たすのか、注目したいところです。

 (岡村神弥)