今 総一郎 
・アルト
軽自動車の人気の理由のひとつは維持費の安さですが、昨年末に登場した新型「アルト」は車両価格そのものの安さも目を引く一台。その最安値は84万7800円と、かえって不安さえ感じるほど安い。しかし、そんな不安は乗ってしまえば見事に払拭されます。
プラットフォームは新型となるにあたり新開発され、先代と比べて約60kgの軽量化と剛性アップに成功。車両重量は最軽量で610kgとイマドキのクルマの中でもダントツに軽く、排気量とパワーの少ないエンジンでも想像以上に軽快に走ってくれるのです。しかも、燃費は37.0km/Lとハイブリッドカー並み!!
そんな新型の登場と同時にコンセプトが発表された「アルト ターボRS」が、2015年3月についに発売されました。
その名の通りにエンジンにはターボが組み合わされ、パワーは軽自動車の自主規制値いっぱいの64ps。ボディには補強が施され、スポーティなセッティングのサスペンションも装備。専用デザインのパーツで武装した姿に違わぬ、俊敏な走りの楽しみを味わえる貴重な一台に仕上がっています。しかも、価格は129万3840円と、若者でも十分手が届きそう。
・N-BOXスラッシュ
クルマに乗るときに音楽を流す方は多いはず。もちろん、ワタクシもその1人で、お気に入りの音楽をかけてのドライブは、まさに至福のひと時。そんな時間をさらに充実したものとするのが、昨年末に登場した「N-BOX スラッシュ」です。
角ばったボディのルーフをあえて傾斜をつけることでクーペっぽさを演出したルックスも目をひきますが、「N-BOXスラッシュ」の真骨頂はそのオーディオであります。
センターコンソール下に置かれるサブウーファーをはじめ、合計8つのスピーカーとそれらをフルに活かすためのパワーアンプなど、軽自動車では類を見ないほど本格的な音響設備が備わっているのです。ただし、この仕様での価格は150万円を超し、軽自動車としてはやや高め。しかし、この臨場感を毎日楽しめるのなら、むしろ安いのかもしれません。
