フルSKYACTIV技術を搭載した第一号として2012年2月にCX-5が登場して、もう3年が経過しました。12年12月の一部改良を皮切りにほぼ毎年CX-5は熟成・深化が進んでいます。そして2015年1月に初の大幅改良を行いました。これまでの内外装のデザイン変更が中心のマイナーチェンジとは異なり、機能性、乗り心地、安全性などあらゆる面で熟成が進められています。
中でも3年の間に安全装備は大幅に進化しており、今回の大幅改良によってCX-5に搭載される先進安全技術「i-ACTIVSENCE」は最新モデルのアテンザと同等までアップデートしました。中でも注目は、ドライバーの認知支援に効果のある、日本の自動車メーカーとして初めて採用したLEDアレイ方式グレアフリー(防眩)ハイビームを備えた「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」です。
この装備は対向車や先行車のドライバーを眩惑させることなく、常時ハイビームの走行が可能で、夜間走行における視認性が飛躍的に向上します。この装備を搭載した理由の一つに、車対歩行者事故の約70%は夜間に発生し、そのうちの約半数はハイビームでドライバーの視認性を向上させることで、防止できたであろうと分析されているからです。(警察庁2007年公表データ)
CX-5以降の新世代商品は魂動デザインや技術面などで一貫性・継続性をもった開発を行っています。それが、モデルチェンジなどのタイミングにとらわれず、各モデルの熟成、深化を行える要因となっています。