チョップトップのN-BOXスラッシュは走りもアメリカンだった!

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重心高が下がるということは、N-BOXに比べると、安定性(ロールオーバー対策)のために足回りを引き締める必要性が低くなります。

そこで生まれたフットワークセッティングの余裕は、ハンドリングの改善ではなく、まず乗り心地に使われました。そのために、リヤのダンパーは太くされ、容量をアップしています。

また、全体の方向性として「チョップトップ」スタイルに合わせた、アメリカ車独特のロールの出方に気を使ったというのもN-BOXスラッシュの特徴といえましょう。

実際、車高や重心が下がったほどハンドリングにキビキビ感はないかもしれません。しかし、軽自動車としてはロングホイールベースのシャシーを実感できるゆったりした直進性、ブレーキングでの安心感などは、軽スペシャリティにふさわしい味付けで、そこはかとなくアメリカンな雰囲気をたしかに感じさせるのです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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