エンジニアリングが抜本的に見直されただけでなく、スタイリングも変更されており、その名のとおりGT3マシンにインスピレーションを受けたスペシャルエディションは、ヴァンテージ・ファミリーでももっとも低く、もっともワイド。
フロント、リヤともにトレッドが拡大したことにより、左右方向の荷重移動が少なくなり、コーナリングフォームがいっそう安定しています。
タイヤはミシュランの「Pilot Super Sport」で、既存モデルを上回るハンドリングを実現しているそう。
エクステリアとインテリアにカーボンファイバーを多用し、大型リヤウイングや存在感十分のフロント・スプリッターなどのサーキット走行を重視した空力パッケージも特徴で、先進のモータースポーツ直系デザインをまとう「Vantage GT3スペシャルエディション」は冒頭で紹介したようにまさにロードゴーイングマシンに仕上がっているわけです。
また、大きく張り出したカーボンファイバー・フロントウイングをはじめ、カーボンファイバー・ボンネット、レース直系のリチウムイオン・バッテリー、カーボンファイバー・ドアケーシング、カーボンファイバー・ルーフ(オプション)、軽量ポリカーボネート・リヤウィンドウ(オプション)、リヤクォーター・ウィンドウ (オプション)などの軽量素材の採用により、車両重量は1565kgに収まっています。
「Vantage GT3スペシャルエディション」は、3月のジュネーブモーターショーで一般公開され、納車は2015年第3四半期から始まる予定です。
(塚田勝弘)