3月4日(水)、富士スピードウェイにて2015年のニュルブルクリンク24時間レースに出場する『スバルWRX STI NBRチャレンジ』のシェイクダウンが行われました。
2008年以降、スバルはニュルブルクリンク24時間レースに参戦し続けていますが、2012年を最後に優勝から遠ざかってしまっています。今回、このWRX STIで再びの王座奪還を狙います。
シェイクダウン走行の前のミーティングで総監督の辰巳英治氏は「今年は昨年のレースが終わった直後からプロジェクトを立ち上げ、何が足らなかったかを徹底研究しました」とのこと。
実際にマシンを見てみると、その研究の成果がマシンに大きく反映されています。辰巳氏曰く「旗の見落としなど、これはドライバーのせいだけではなくクルマに死角があるのではないか」。昨年の出場クラスでスバルだけが右ハンドルだったなど、マシンのネガな部分をひとつづつ潰していき、今回の左ハンドル採用などにつながっていきます。
ドライバーは2011年以来NBRチャレンジに参加する佐々木孝太選手。そして昨年から引き続きドイツのマルセル・ラッセー選手、オランダのカルロ・ヴァンダム選手も参加。そして新たにドイツのティム・シュリック選手を加えた4人で戦います。
監督も昨年に引き続き小澤正弘氏が担当。またメカニックにはディーラーで実際にメカニックを行っている方々から6名が参加するということです。
社内のテストコースでかなり走りこんでいたということで、初めてのサーキットシェイクダウンでも大きな不具合は見せずに、淡々と周回をこなしています。
シェイクダウンではピット作業も公開され、その緊迫した様子に興奮すら覚えました。
今年のニュルブルクリンク24時間レースは5月14日~17日に開催されます。スバルWRX STIの活躍に大いに期待しましょう。
(写真・文:松永和浩)