こんなものまで!? 万が一に備え、飛行機に積まれている救難グッズ5つ

4:薬と応急処置用医療アイテム

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体調を崩した乗客のために風邪薬や頭痛止めなど簡単な薬が機内に積まれていることはよく知られていますが、実は積んでいる医療アイテムはそれだけではありません。「ドクターズキット」と呼ぶ、医者がおこなう処置(医者しか行えない処置)に使う医療器具も積まれているのです。

といってもCAが医師の資格を持っているわけではないので、もしも急病などが発生して緊急的な処置が必要となった場合、乗客として搭乗している医師のなかからボランティアを募って処置をお願いするのだそうです(あくまでボランティアなのでJALの場合CAがその乗客が医者だと知り得ていても本人からの申し出がなければお願いすることはないとのこと)。ちなみにとある統計によると、大型機に医師が乗り合わせている確率は8割を超えるそうですよ。

飛行機の旅といえば快適さに注目しがちですが、その安全な運行のために多くの訓練と万が一に備えた備品により安全性を最大限に高める取り組みがなされています。

ここで紹介したのはJALの例ですが、こうして航空会社の安全への取り組みがあってこそ快適な空の旅を実現できていと知れば、次の飛行機の搭乗はさらに安心ですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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