前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動するTMU(ツインモーターユニット)を組み合わせ、四輪の駆動力を電動で制御するシステムを搭載したハイブリッドシステムを採用していますが、「TMU」は、プラスのトルク(駆動力)だけでなく、マイナスのトルク(減速力)をも自在に制御する高度なトルクベクタリングを実現し、全速度域でのライントレース性を大幅に向上しているそうです。
登場から25年目を迎えたNSXですが、初代は世界初のオールアルミニウムボディを採用したのはご存じのとおりで、革新的というDNAを継承し、新型は複合素材ボディを採用。
アルミニウムや超高強 度鋼板、その他の先進素材などを革新的な結合技術によりユニット化したスペースフレームデザインは、ねじれ・曲げ剛性を大幅に高められています。また、強度な鍛造素材と柔軟性のある素材の結合を実現した、世界初という鋳造技術により、アルミニウムと超高強度鋼板によるボディパネルがカーボンファイバー製フロアと高精度に結合されることで、ボディの大幅な軽量化を実現しているのも注目。
なお、新型NSXはアメリカのオハイオ州にあるホンダR&Dアメリカズを中心に開発されています。
米国オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣接地に位置する「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」でこの新型NSXを量産し、2015年後半に米国での発売を予定しています。
今回、デザインやスペックの詳細に加えて、米国での販売価格を約15万ドル(1月13日現在の為替レートで計算すると日本円で約1768万円)からとし、今年夏からオーダー受付を開始することも発表されています。
(塚田勝弘)